桐建材の原材料となる「桐」はすべて中国で育ったものです。
自然豊かな中国でも森林伐採の規制がますます厳しくなってきていますが、厳重な管理のもと、育成状態をチェックした中から消費と育成のバランスを見極めながら製品の原木を切り出しています。
もちろん、切り出した原木を補完する意味でも、計画的な植樹を行い、地球環境保全を意識しています。
豊かな自然が残る中国から、徹底した管理で、桐の原木育成と製品化を推し進めています。
私たちのモノづくりには、大きく分けて3つのポイントがあります。
ひとつは、桐という木材を熟知していること。
新潟県は桐箪笥の産地、加茂市で桐箪笥や家具づくりの知識と技術を習得した「桐のマイスター」が、桐の持つ可能性をさらに引き出す商品開発に取り組んでいます。
ふたつめは、日本の住まいづくりに取り組んだ経験から住まいと暮らしの両面からモノづくりの発想ができることです。
そして、三つめは、日本の自然、四季、暮らしぶりを観察して住まいに求められる価値を追求する姿勢です。
桐、住まい、暮らし。この3点から桐の建材や建具、家具を開発し、現代日本人にやさしい住空間を提供したい、そう願っています。
私たちのモノづくりは、開発デザインから製造現場まで、一貫した姿勢で行われています。
その基本は、まず、求められる商品価値を実際の生活現場で体感すること。
そのために、中国の製造工場から定期的にスタッフを来日させ、日本の生活の現場を体験させています。
桐の建材にはどんな価値が求められるのか?それを実際の現場で体験する事で、より高品質なものづくりができるのです。
さらに、日本人のモノづくりに、私たちは多くを学び、受け継いでいます。
桐の良さを実感していただきたい、そんな心を込めてひとつひとつの商品を製造し、お客様にとって価値のあるモノづくりを行っています。
そして、長く使える商品づくりも大きなテーマのひとつです。
使い捨て文化からの脱却。
本当の豊かさを「確かなモノづくり」からお客様に感じていただきたい。
日本の暮らしをさらに豊かにするために、日本の心から学び、製造に取り組んでいます。
桐箪笥に象徴されるように、桐を高価な木材と感じる方々も多いと思います。
確かに、桐の加工プロセスには高度な技術が必要で、その技術と時間がコストに大きく反映されることも少なくありません。
私たちは、桐に包まれたやさしい暮らしを広げるために原木を中国で管理し、生産拠点も同じく中国に構えることで、大幅なコストダウンに成功しています。
しかし、それは決して品質の低下を意味するものではありません。
中国の製造工程には、桐という生き物を知り尽くしたスタッフがそれぞれの立場で桐を活かすノウハウを発揮し、そしてチームワークを保つことで、高品質な製品をつくり続けています。
ひとりひとりが桐と向き合うことで、コストと品質を両立しているのです。
桐は独特の風合いや様々な長所の一方で、使用するには大きな難点がありました。
ひとつは、断面から染みでる「アク」の問題です。「アク」が染みでることで、 表面の風合いが損なわれ、見た目も美しくなくなります。
その短所は私たちは独自の製材技術製法で克服し、表面に「アク」を生じさせない 商品価値を新たに見いだしています。
そして、桐の高い吸湿性ゆえの「狂い」の克服にも取り組みました。
独自の桐の為の実(さね)加工技術を開発し、湿度や温度が変わっても 隙間ができない建材を実現しています。
桐の良さをどこまでも追求してひとりでも多くの方々にお届けしたい。
そんな私たちの願いが桐建材の新しい価値には息づいています。
オリジナルさね(実)加工
さね(実)雄雌を合わせると段差がない。Vカットの寸法は3mm以内
薬品を一切使わず、弊社の特殊製材技術製法により、表面にアクが発生しにくい技術を実現しました。
他社製品では、製品の表面にアク(シブ)が発生して黒ずんでしまう物も多く、見た目も悪くなります。
天然木「桐」の呼吸特性を失い、表面が冷たく結露します。安全性も悪く、お客様ご自身でメンテナンスが出来ません。
まず、日本の風土に合わないこと。そして、お客様ご自身でメンテナンスする場合、乾く時間が遅いため、匂いが充満し、安全面でも不安です。
環境問題で既にアメリカ本土では生産禁止になっています。表面を樹脂でコーティングしていますので、滑りやすく危険です。お客様ご自身でメンテナンスする場合、匂いと毒性の問題があり安全面でも不安です。
サンユーペイント株式会社の自然派塗料を使用しています。
天然木「桐」の呼吸特性を失わず、汚れも防止し、撥水性があるので桐の調湿機能を失うことがありません。
日本の風土にも良く合う自然素材で、匂いもなく渇きが早いので作業性にも優れています。
お客様ご自身でメンテナンスをする場合にも簡単で、匂いと毒性の問題もなく安全面でも安心です。